小さな青磁の香炉が煙も立てずにひっそりと、紫檀の台にのっているのも冬めかしい。
その前へ毛氈を二枚敷いて、床をかけるかわりにした。
鮮やかな緋の色が、三味線の皮にも、ひく人の手にも、七宝に花菱の紋が抉ってある、華奢な桐の見台にも、あたたかく反射しているのである。
小さな青磁の香炉が煙も立てずにひっそりと、紫檀の台にのっているのも冬めかしい。
その前へ毛氈を二枚敷いて、床をかけるかわりにした。
鮮やかな緋の色が、三味線の皮にも、ひく人の手にも、七宝に花菱の紋が抉ってある、華奢な桐の見台にも、あたたかく反射しているのである。