芥川龍之介 『老年』 二人とも、空想には白粉のにおいがうかんでいたのである。 部屋の中には、電燈が影も落さないばかりに、ぼんやりともっている。 三尺の平床には、大徳寺物の軸がさびしくかかって、支那水仙であろう、青い芽をつつましくふいた、白交趾の水盤がその下に置いてある。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア