ゲエテも犬が嫌いだったと云うから、天才は皆そうなのかも知れない。
土耳其帽は俊助の賛成を求める心算か、わざとらしく声高に笑って見せた。
が、俊助は下を向いたまま、まるでその癇高い笑い声が聞えないような風をしていたが、やがてあの時代のついた角帽の庇へ手をかけると、二人の顔を等分に眺めながら、
ゲエテも犬が嫌いだったと云うから、天才は皆そうなのかも知れない。
土耳其帽は俊助の賛成を求める心算か、わざとらしく声高に笑って見せた。
が、俊助は下を向いたまま、まるでその癇高い笑い声が聞えないような風をしていたが、やがてあの時代のついた角帽の庇へ手をかけると、二人の顔を等分に眺めながら、