が、俊助は何とも答えなかった。
そうして今までよりは一層熱心に演壇の上から流れて来るヴァイオリンの静かな音色に耳を傾けているらしかった。
それからピアノの独奏と四部合唱とが終って、三十分の休憩時間になった時、俊助は大井に頓着なく、逞い体を椅子から起して、あの護謨の樹の鉢植のある会場の次の間へ、野村の連中を探しに行った。
が、俊助は何とも答えなかった。
そうして今までよりは一層熱心に演壇の上から流れて来るヴァイオリンの静かな音色に耳を傾けているらしかった。
それからピアノの独奏と四部合唱とが終って、三十分の休憩時間になった時、俊助は大井に頓着なく、逞い体を椅子から起して、あの護謨の樹の鉢植のある会場の次の間へ、野村の連中を探しに行った。