芥川龍之介 『路上』 辰子は蒼白い頬の底にかすかな血の色を動かして、淑かに束髪の頭を下げた。 俊助も民雄の肩から手を離して、叮嚀に初対面の会釈をした。 幸、彼の浅黒い頬がいつになく火照っているのには、誰も気づかずにいたらしかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア