芥川龍之介 『路上』 二人はまた口を噤んで、電車の音とも風の音ともつかない町の音に耳を傾けた。 が、俊助はこの二度目の沈黙を、前のように息苦しくは感じなかった。 むしろ彼はその沈黙の中に、ある安らかな幸福の存在さえも明かに意識していたのだった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア