幸とうに風が落ちて、往来には春寒い日の暮が、うす明くアスファルトの上を流れていた。
二人は電車で中央停車場へ行った。
野村の下げていた鞄を赤帽に渡して、もう電燈のともっている二等待合室へ行って見ると、壁の上の時計の針が、まだ発車の時刻には大分遠い所を指していた。
幸とうに風が落ちて、往来には春寒い日の暮が、うす明くアスファルトの上を流れていた。
二人は電車で中央停車場へ行った。
野村の下げていた鞄を赤帽に渡して、もう電燈のともっている二等待合室へ行って見ると、壁の上の時計の針が、まだ発車の時刻には大分遠い所を指していた。