芥川龍之介 『路上』 野村の下げていた鞄を赤帽に渡して、もう電燈のともっている二等待合室へ行って見ると、壁の上の時計の針が、まだ発車の時刻には大分遠い所を指していた。 俊助は立ったまま、ちょいと顎をその針の方へしゃくって見せた。 「どうだ、晩飯を食って行っては。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア