芥川龍之介 『路上』 この時丁子の花の匀が、甘たるく二人の鼻を打った。 二人ともほとんど同時に顔を挙げて見ると、いつかもうディッキンソンの銅像の前にさしかかる所だった。 丁子は銅像をめぐった芝生の上に、麗らかな日の光を浴びて、簇々とうす紫の花を綴っていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア