芥川龍之介 『路上』 初子のと同じ紫のパラソルを持って、外に待っていた辰子は、俊助の姿を見ると、しなやかな手を膝に揃えて、叮嚀に黙礼の頭を下げた。 俊助はほとんど冷淡に会釈を返した。 返しながら、その冷淡なのがあるいは辰子に不快な印象を与えはしないだろうかと気づかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア