芥川龍之介 『路上』 俊助と辰子とは、さっきの応接室へ引き返した。 引き返して見ると、以前はささなかった日の光が、斜に窓硝子を射透して、ピアノの脚に落ちていた。 それからその日の光に蒸されたせいか、壺にさした薔薇の花も、前よりは一層重苦しく、甘い匀いを放っていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア