芥川龍之介 『路上』 その後を見送った俊助は、まだ一種の興奮が心に燃えているのを意識していた。 彼はこのまま、本郷行の電車へ乗って、索漠たる下宿の二階へ帰って行くのに忍びなかった。 そこで彼は夕日の中を、本郷とは全く反対な方向へ、好い加減にぶらぶら歩き出した。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア