ましてその竜が三月三日に天上すると申す事は、全く口から出まかせの法螺なのでございます。
いや、どちらかと申しましたら、天上しないと申す方がまだ確かだったのでございましょう。
ではどうしてそんな入らざる真似を致したかと申しますと、恵印は日頃から奈良の僧俗が何かにつけて自分の鼻を笑いものにするのが不平なので、今度こそこの鼻蔵人がうまく一番かついだ挙句、さんざん笑い返してやろうと、こう云う魂胆で悪戯にとりかかったのでございます。
ましてその竜が三月三日に天上すると申す事は、全く口から出まかせの法螺なのでございます。
いや、どちらかと申しましたら、天上しないと申す方がまだ確かだったのでございましょう。
ではどうしてそんな入らざる真似を致したかと申しますと、恵印は日頃から奈良の僧俗が何かにつけて自分の鼻を笑いものにするのが不平なので、今度こそこの鼻蔵人がうまく一番かついだ挙句、さんざん笑い返してやろうと、こう云う魂胆で悪戯にとりかかったのでございます。