恵印は急に今までの情けない気もちも忘れてしまって、ただこの男さえかついでやったと云う可笑しさに独り擽られながら、『御坊』と一つ声をかけて、それから『御坊も竜の天上を御覧かな。
とからかうように申しましたが、恵門は横柄にふりかえると、思いのほか真面目な顔で、『さようでござる。
御同様大分待ち遠い思いをしますな。
恵印は急に今までの情けない気もちも忘れてしまって、ただこの男さえかついでやったと云う可笑しさに独り擽られながら、『御坊』と一つ声をかけて、それから『御坊も竜の天上を御覧かな。
とからかうように申しましたが、恵門は横柄にふりかえると、思いのほか真面目な顔で、『さようでござる。
御同様大分待ち遠い思いをしますな。