すると叔母は大息をついて、しばらくは口もきけないのか、ただ何度となく恐ろしそうに頷くばかりでございましたが、やがてまた震え声で、『見たともの、見たともの、金色の爪ばかり閃かいた、一面にまっ黒な竜神じゃろが。
と答えるのでございます。
して見ますと竜を見たのは、何も鼻蔵人の得業恵印の眼のせいばかりではなかったのでございましょう。
すると叔母は大息をついて、しばらくは口もきけないのか、ただ何度となく恐ろしそうに頷くばかりでございましたが、やがてまた震え声で、『見たともの、見たともの、金色の爪ばかり閃かいた、一面にまっ黒な竜神じゃろが。
と答えるのでございます。
して見ますと竜を見たのは、何も鼻蔵人の得業恵印の眼のせいばかりではなかったのでございましょう。