さうして、「しよげてゐるのを見ると、猿にしても、可哀さうだからな」と、かう云ふのです。
――これは、余事ですが、実際奈良島をさがして歩く私たちの心もちは、この猿を追ひかけた時の心もちと、可成よく似てゐました。
私は、その時、一番先に、下甲板へ下りました。
さうして、「しよげてゐるのを見ると、猿にしても、可哀さうだからな」と、かう云ふのです。
――これは、余事ですが、実際奈良島をさがして歩く私たちの心もちは、この猿を追ひかけた時の心もちと、可成よく似てゐました。
私は、その時、一番先に、下甲板へ下りました。