芥川龍之介 『仙人』 道士は、無口な方だと見えて、捗々しくは返事もしない。 「成程な」とか「さようさ」とか云う度に、歯のない口が、空気を噛むような、運動をする。 根の所で、きたない黄いろになっている髯も、それにつれて上下へ動く、――それが如何にも、見すぼらしい。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア