芥川龍之介 『死後』 妻や赤子は不相変静かに寝入っているらしかった。 けれども夜はもう白みかけたと見え、妙にしんみりした蝉の声がどこか遠い木に澄み渡っていた。 僕はその声を聞きながら、あした(実はきょう)頭の疲れるのを惧れ、もう一度早く眠ろうとした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア