芥川龍之介 『虱』 最後に旧暦の十一月下旬だから、海上を吹いて来る風が、まるで身を切るやうに冷い。 殊に日が暮れてからは、摩耶颪なり水の上なり、流石に北国生れの若侍も、多くは歯の根が合はないと云ふ始末であつた。 その上、船の中には、虱が沢山ゐた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア