芥川龍之介 『虱』 それから、その船の中では、森の真似をして、虱を飼ふ連中が出来て来た。 この連中も、暇さへあれば、茶呑茶碗を持つて虱を追ひかけてゐる事は、外の仲間と別に変りがない。 唯、ちがふのは、その取つた虱を、一々刻銘に懐に入れて、大事に飼つて置く事だけである。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア