いつか銀座尾張町の自働電話へはひつた時にはやはりベルを鳴らし鳴らし、とうとう「佐橋甚五郎」を完全に一篇読んでしまつた。
けふも交換手の出ない中は断じてベルの手をやめないつもりである。
さんざん交換手と喧嘩した挙句、やつと電話をかけ終つたのは二十分ばかりの後である。
いつか銀座尾張町の自働電話へはひつた時にはやはりベルを鳴らし鳴らし、とうとう「佐橋甚五郎」を完全に一篇読んでしまつた。
けふも交換手の出ない中は断じてベルの手をやめないつもりである。
さんざん交換手と喧嘩した挙句、やつと電話をかけ終つたのは二十分ばかりの後である。