芥川龍之介 『漱石山房の秋』 もし先客がなかつたなら、この客間を覗いた眼を更に次の間へ転じなければならぬ。 次の間と云つても客間の東側には、唐紙も何もないのだから、実は一つ座敷も同じ事である。 唯此処は板敷で、中央に拡げた方一間あまりの古絨毯の外には、一枚の畳も敷いてはない。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア