芥川龍之介 『漱石山房の秋』 さうしてその机の後、二枚重ねた座蒲団の上には、何処か獅子を想はせる、脊の低い半白の老人が、或は手紙の筆を走らせたり、或は唐本の詩集を飜したりしながら、端然と独り坐つてゐる。 漱石山房の秋の夜は、かう云ふ蕭條たるものであつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア