芥川龍之介 『素戔嗚尊』 彼は元気よくこう答えると、もう若者には用がないと云ったように、夕霞のたなびいた春の河原を元来た方へ歩き出した。 彼の心の中には、今までにない幸福の意識が波立っていた。 河原蓬も、空も、その空に一羽啼いている雲雀も、ことごとく彼には嬉しそうであった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア