野蛮な彼は幼い時から、歌とか音楽とか云うものにはさらに興味を感じなかった。
が、藪木の花の匀のする春の月夜に包まれながら、だんだんこちらへやって来る笛の声に耳を傾けるのは、彼にとっても何となく、心憎い気のするものであった。
その内に彼とその男とは、顔を合せるばかりに近くなって来た。
野蛮な彼は幼い時から、歌とか音楽とか云うものにはさらに興味を感じなかった。
が、藪木の花の匀のする春の月夜に包まれながら、だんだんこちらへやって来る笛の声に耳を傾けるのは、彼にとっても何となく、心憎い気のするものであった。
その内に彼とその男とは、顔を合せるばかりに近くなって来た。