芥川龍之介 『素戔嗚尊』 素戔嗚は素早く帆を下すと、その松の枝を片手に掴んで、両足へうんと力を入れた。 と同時に舟は大きく揺れながら、舳に岩角の苔をかすって、たちまちそこへ横づけになった。 女は彼の近づくのも知らず、岩の上へ独り泣き伏していた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア