が、何しろ御維新以来、女気のない寺ですから、育てると云ったにした所が、容易な事じゃありません。
守りをするのから牛乳の世話まで、和尚自身が看経の暇には、面倒を見ると云う始末なのです。
何でも一度なぞは勇之助が、風か何か引いていた時、折悪く河岸の西辰と云う大檀家の法事があったそうですが、日錚和尚は法衣の胸に、熱の高い子供を抱いたまま、水晶の念珠を片手にかけて、いつもの通り平然と、読経をすませたとか云う事でした。
が、何しろ御維新以来、女気のない寺ですから、育てると云ったにした所が、容易な事じゃありません。
守りをするのから牛乳の世話まで、和尚自身が看経の暇には、面倒を見ると云う始末なのです。
何でも一度なぞは勇之助が、風か何か引いていた時、折悪く河岸の西辰と云う大檀家の法事があったそうですが、日錚和尚は法衣の胸に、熱の高い子供を抱いたまま、水晶の念珠を片手にかけて、いつもの通り平然と、読経をすませたとか云う事でした。