芥川龍之介 『将軍』 目の前に聳えた松樹山の山腹にも、李家屯の我海軍砲は、幾たびか黄色い土煙を揚げた。 その土煙の舞い上る合間に、薄紫の光が迸るのも、昼だけに、一層悲壮だった。 しかし二千人の白襷隊は、こう云う砲撃の中に機を待ちながら、やはり平生の元気を失わなかった。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア