芥川龍之介 『将軍』 そこへ白襷の兵が一人、何か切れ切れに叫びながら、鉄条網の中を走って来た。 彼は戦友の屍骸を見ると、その胸に片足かけるが早いか、突然大声に笑い出した。 大声に、――実際その哄笑の声は、烈しい敵味方の銃火の中に、気味の悪い反響を喚び起した。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア