芥川龍之介 『将軍』 二十年余りの閑日月は、少将を愛すべき老人にしていた。 殊に今夜は和服のせいか、禿げ上った額のあたりや、肉のたるんだ口のまわりには、一層好人物じみた気色があった。 少将は椅子の背に靠れたまま、ゆっくり周囲を眺め廻した。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア