芥川龍之介 『素描三題』 その畠を塞いでゐるのは一日に五、六度汽車の通る一間ばかりの堤だつた。 或夏も暮れかかつた午後、Kさんはこの畠へ出、もう花もまれになつたポンポン・ダリアに鋏を入れてゐた。 すると汽車は堤の上をどつと一息に通りすぎながら、何度も鋭い非常警笛を鳴らした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア