たとへば神代の豪傑たる素戔嗚の尊に徴すれば、尊は正に千位置戸の刑罰を受けたのに相違ない。
しかし刑罰を受けたにしろ、罪悪の意識は寸毫も尊の心を煩はさなかつた。
さもなければ尊は高天が原の外に刑余の姿を現はすが早いか、あのやうに恬然と保食の神を斬り殺す勇気はなかつたであらう。
たとへば神代の豪傑たる素戔嗚の尊に徴すれば、尊は正に千位置戸の刑罰を受けたのに相違ない。
しかし刑罰を受けたにしろ、罪悪の意識は寸毫も尊の心を煩はさなかつた。
さもなければ尊は高天が原の外に刑余の姿を現はすが早いか、あのやうに恬然と保食の神を斬り殺す勇気はなかつたであらう。