芥川龍之介 『出帆』 妹たちも泣いていたらしい。 涙は見えなくとも、泣かないばかりの顔は、そこにもここにもある。 ことに、フロックコオトに山高帽子をかぶった、年よりの異人が、手をあげて、船の方を招くようなまねをしていたのは、はなはだ小説らしい心もちがした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア