劉は、せめて、瓶だけでも見ようと思つて、眼をあけた。
上眼を使つて見ると、瓶の口と、応揚にふくれた胴の半分ばかりが、眼にはいる。
眼にはいるのは、それだけであるが、同時に、劉の想像には、その瓶のうす暗い内部に、黄金のやうな色をした酒のなみ/\と湛へてゐる容子が、浮んで来た。
劉は、せめて、瓶だけでも見ようと思つて、眼をあけた。
上眼を使つて見ると、瓶の口と、応揚にふくれた胴の半分ばかりが、眼にはいる。
眼にはいるのは、それだけであるが、同時に、劉の想像には、その瓶のうす暗い内部に、黄金のやうな色をした酒のなみ/\と湛へてゐる容子が、浮んで来た。