今年で、酒虫を吐いてから、三年になるが、往年の丸丸と肥つてゐた俤は、何処にもない。
色光沢の悪い皮膚が、脂じみたまま、険しい顔の骨を包んで、霜に侵された双髩が、纔に、顳顬の上に、残つてゐるばかり、一年の中に、何度、床につくか、わからない位ださうである。
しかし、それ以来、衰へたのは、劉の健康ばかりではない。
今年で、酒虫を吐いてから、三年になるが、往年の丸丸と肥つてゐた俤は、何処にもない。
色光沢の悪い皮膚が、脂じみたまま、険しい顔の骨を包んで、霜に侵された双髩が、纔に、顳顬の上に、残つてゐるばかり、一年の中に、何度、床につくか、わからない位ださうである。
しかし、それ以来、衰へたのは、劉の健康ばかりではない。