すると間もなく煙客翁は、庁堂へ案内されました。
ここも紫檀の椅子机が、清らかに並べてありながら、冷たい埃の臭いがする、――やはり荒廃の気が鋪甎の上に、漂っているとでも言いそうなのです。
しかし幸い出て来た主人は、病弱らしい顔はしていても、人がらの悪い人ではありません。
すると間もなく煙客翁は、庁堂へ案内されました。
ここも紫檀の椅子机が、清らかに並べてありながら、冷たい埃の臭いがする、――やはり荒廃の気が鋪甎の上に、漂っているとでも言いそうなのです。
しかし幸い出て来た主人は、病弱らしい顔はしていても、人がらの悪い人ではありません。