トロツコの上には土工が二人、土を積んだ後に佇んでゐる。
トロツコは山を下るのだから、人手を借りずに走つて来る。
煽るやうに車台が動いたり、土工の袢纏の裾がひらついたり、細い線路がしなつたり――良平はそんなけしきを眺めながら、土工になりたいと思ふ事がある。
トロツコの上には土工が二人、土を積んだ後に佇んでゐる。
トロツコは山を下るのだから、人手を借りずに走つて来る。
煽るやうに車台が動いたり、土工の袢纏の裾がひらついたり、細い線路がしなつたり――良平はそんなけしきを眺めながら、土工になりたいと思ふ事がある。