芥川龍之介 『トロツコ』 蜜柑畑へ来る頃には、あたりは暗くなる一方だつた。 「命さへ助かれば――」良平はさう思ひながら、辷つてもつまづいても走つて行つた。 やつと遠い夕闇の中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思ひに泣きたくなつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア