芥川龍之介 『秋』 ――二三時間の後、夫は柔な髭を撫でながら、大儀さうに長火鉢の前を離れた。 信子はまだ妹へ祝つてやる品を決し兼ねて、火箸で灰文字を書いてゐたが、この時急に顔を挙げて、「でも妙なものね、私にも弟が一人出来るのだと思ふと。 と云つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア