この頃ではもう彼女自身の腰巻さへ滅多に洗つたことはなかつた。
お住はそれでも苦情を云はずに、曲つた腰を伸ばし伸ばし、一生懸命に働いてゐた。
のみならず隣の婆さんにでも遇へば、「何しろお民がああ云ふ風だからね、はえ、わたしはいつ死んでも、家に苦労は入らなえよう」と、真顔に嫁のことを褒めちぎつてゐた。
この頃ではもう彼女自身の腰巻さへ滅多に洗つたことはなかつた。
お住はそれでも苦情を云はずに、曲つた腰を伸ばし伸ばし、一生懸命に働いてゐた。
のみならず隣の婆さんにでも遇へば、「何しろお民がああ云ふ風だからね、はえ、わたしはいつ死んでも、家に苦労は入らなえよう」と、真顔に嫁のことを褒めちぎつてゐた。