のみならず隣の婆さんにでも遇へば、「何しろお民がああ云ふ風だからね、はえ、わたしはいつ死んでも、家に苦労は入らなえよう」と、真顔に嫁のことを褒めちぎつてゐた。
しかしお民の「稼ぎ病」は容易に満足しないらしかつた。
お民は又一つ年を越すと、今度は川向うの桑畑へも手を拡げると云ひはじめた。
のみならず隣の婆さんにでも遇へば、「何しろお民がああ云ふ風だからね、はえ、わたしはいつ死んでも、家に苦労は入らなえよう」と、真顔に嫁のことを褒めちぎつてゐた。
しかしお民の「稼ぎ病」は容易に満足しないらしかつた。
お民は又一つ年を越すと、今度は川向うの桑畑へも手を拡げると云ひはじめた。