お民は又一つ年を越すと、今度は川向うの桑畑へも手を拡げると云ひはじめた。
何でもお民の言葉によれば、あの五段歩に近い畑を十円ばかりの小作に出してゐるのはどう考へても莫迦莫迦しい。
それよりもあすこに桑を作り、養蚕を片手間にやるとすれば、繭相場に変動の起らない限り、きつと年に百五十円は手取りに出来るとか云ふことだつた。
お民は又一つ年を越すと、今度は川向うの桑畑へも手を拡げると云ひはじめた。
何でもお民の言葉によれば、あの五段歩に近い畑を十円ばかりの小作に出してゐるのはどう考へても莫迦莫迦しい。
それよりもあすこに桑を作り、養蚕を片手間にやるとすれば、繭相場に変動の起らない限り、きつと年に百五十円は手取りに出来るとか云ふことだつた。