それだけに以前に比べれば、今度の壻を取りたさはどの位痛切だか知れなかつた。
丁度裏の蜜柑畠の一ぱいに花をつける頃、ランプの前に陣取つたお住は大きい夜なべの眼鏡越しに、そろそろこの話を持ち出して見た。
しかし炉側に胡坐をかいたお民は塩豌豆を噛みながら、「又壻話かね、わしは知らなえよう」と相手になる気色も見せなかつた。
それだけに以前に比べれば、今度の壻を取りたさはどの位痛切だか知れなかつた。
丁度裏の蜜柑畠の一ぱいに花をつける頃、ランプの前に陣取つたお住は大きい夜なべの眼鏡越しに、そろそろこの話を持ち出して見た。
しかし炉側に胡坐をかいたお民は塩豌豆を噛みながら、「又壻話かね、わしは知らなえよう」と相手になる気色も見せなかつた。