或秋晴のつづいた午後、本包みを抱へた孫の広次は、あたふた学校から帰つて来た。
お住は丁度納屋の前に器用に庖丁を動かしながら、蜂屋柿を吊し柿に拵へてゐた。
広次は粟の籾を干した筵を身軽に一枚飛び越えたと思ふと、ちやんと両足を揃へたまま、ちよつと祖母に挙手の礼をした。
或秋晴のつづいた午後、本包みを抱へた孫の広次は、あたふた学校から帰つて来た。
お住は丁度納屋の前に器用に庖丁を動かしながら、蜂屋柿を吊し柿に拵へてゐた。
広次は粟の籾を干した筵を身軽に一枚飛び越えたと思ふと、ちやんと両足を揃へたまま、ちよつと祖母に挙手の礼をした。