その得意になって、泣き落しているところが、はなはだ自分には感心できなかった。
人をあざむくか、己をあざむくか、どこかでうそをつかなければ、とうていああおおげさには、おいおい泣けるわけのものじゃない。
――そこで、自分は一も二もなく樗牛をうそつきだときめてしまったのである。
その得意になって、泣き落しているところが、はなはだ自分には感心できなかった。
人をあざむくか、己をあざむくか、どこかでうそをつかなければ、とうていああおおげさには、おいおい泣けるわけのものじゃない。
――そこで、自分は一も二もなく樗牛をうそつきだときめてしまったのである。