芥川龍之介 『忠義』 ふだん黄いろく肉の落ちた顔が、どこと云う事なく痙攣して眼の色まで妙に殺気立って来る。 そうして、発作が甚しくなると、必ず左右の鬢の毛を、ふるえる両手で、かきむしり始める。 ――近習の者は、皆この鬢をむしるのを、彼の逆上した索引にした。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア