が、相手は、さらに耳へ入れる容子もない。
「さて、隠居すれば、出仕しようと思うても出仕する事は出来ぬ。
されば、」修理はじっと宇左衛門の顔を見ながら、一句一句、重みを量るように、「その前に、今一度出仕して、西丸の大御所様(吉宗)へ、御目通りがしたい。
が、相手は、さらに耳へ入れる容子もない。
「さて、隠居すれば、出仕しようと思うても出仕する事は出来ぬ。
されば、」修理はじっと宇左衛門の顔を見ながら、一句一句、重みを量るように、「その前に、今一度出仕して、西丸の大御所様(吉宗)へ、御目通りがしたい。