芥川龍之介 『馬の脚』 彼女が三度目にこう言った時、夫はくるりと背を向けたと思うと、静かに玄関をおりて行った。 常子は最後の勇気を振い、必死に夫へ追い縋ろうとした。 が、まだ一足も出さぬうちに彼女の耳にはいったのは戞々と蹄の鳴る音である。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア