芥川龍之介 『海のほとり』 僕等は午飯をすませた後、敷島を何本も灰にしながら、東京の友だちの噂などした。 僕等のいるのは何もない庭へ葭簾の日除けを差しかけた六畳二間の離れだった。 庭には何もないと言っても、この海辺に多い弘法麦だけは疎らに砂の上に穂を垂れていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア