芥川龍之介 『魚河岸』 保吉はいよいよ中てられたから、この客の存在を忘れたさに、隣にいる露柴へ話しかけた。 が、露柴はうんとか、ええとか、好い加減な返事しかしてくれなかった。 のみならず彼も中てられたのか、電燈の光に背きながら、わざと鳥打帽を目深にしていた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア